世界シェア40%の秘密

現在、世界中を走っている自動車の排気センサー約40%に、エージックのセラミックス部品が使用されています。その生産量は、年間で1億個を超えます。形状はとても複雑。しかも高温で、振動や衝撃のある過酷な環境で働き続けなくてはなりません。
この性能と品質、生産性を実現しているのが、エージック独自の乾式金型多段成形技術です。複雑な製品が、一度で出来上がります。
しかし、実現への道は平坦なものではありませんでした。まず、金型を造るまでがひと苦労。しかも完成した当初は、この金型で造った製品が品質規格内で安定しないのです。原因は成形したセラミックスの密度にありました。材料の粉末は圧力をかけると、金型の中を流れるように動き回ります。圧力をかける順番や時間に少しでもズレがあると、内部に密度差が生じてしまうのです。さてどうするか……。
「細かくデータを取って、最適値を見つけるしかない！」
ひたすらデータをとっては計算を続け、製品を完成させました。

製品は、ただできれば良いわけではありません。品質の安定化や量産への対応など、課題は目白押しです。
世界シェア40%という数字は、こうした積み重ねの結果です。この現実をしんしに受け止め、ひとつひとつ課題をクリアし、これからもニーズに応え続けていきます。