2015/02/05
- 日本シェア90%の秘密
日本シェア90%の秘密
大型がい管の新たな製造法を確立
当時の私たちは「生産性の改善」というテーマを持っていました。課題を解決するための良い方法はないかと、模索していたときのことです。
ある部品の製造に一区切りがつき、私たちは製造装置の新たな方向性を考えていました。このまま使用しないのでは、装置がもったいない……。そのとき、一人の社員がひらめきました。
「電気集じん機の大型がい管の製造に転用できないか?」
この一言が、会社を大きく動かします。
「やってみよう!」
「これはいける」
という感覚が社員全員を包みました。
転用が上手くいき、生産性は向上。納期の大幅な短縮にも成功しました。そして長年にわたり製造を続けた結果、大型がい管の国内シェア90%を達成したのです。
- 機転を利かせた製造法
CIP成形の特徴
- がいしの組み付け
従来の大型品成形方法に比べ、CIP成形には6つの特徴があります。
(1)パウダー原料を使用するため、肉厚品、複雑形状品への対応が可能
(2)不適合品の発生率が従来品と比べ大幅に減少し、品質が安定
(3)工程が少ないため、リードタイムが大幅に短縮
(4)アルミナ原料を使用しており、耐熱、絶縁性特性が向上
(5)成形時の密度が均等であり、焼成後の変形が少なく、寸法が安定
(6)少量品への対応が可能